「最後の一葉」

この小説のタイトル、一度は聞いたことがあるのではないいでしょうか?

画家のジョンジー(ジョアンナ)と同じく画家のスーの物語です。
貧しいながらも二人は芸術家の集まるアパートで、暖かい生活を送っていました。

ところがある日、ジョンジーは重い肺炎を患ってしまいます。

スーは、医者から

「ジョンジーは生きる気力を失っている。
このままでは彼女が助かる可能性は十のうち一だろう」

と告げられるのです。

心身ともに疲れ切り、人生に半ば投げやりになっていたジョンジーは、
窓の外に見える、枯れかけた蔦の葉を数え、

「あの葉がすべて落ちたら、自分も死ぬ」

と、言い出すようになります。

彼女たちの階下に住んでいた、老画家はそれを聞き
「馬鹿げてる」と罵りました。

彼はいつか傑作を描いてみせると豪語しながら、
毎日酒を飲み、他人を嘲笑う日々を過ごしていました。

ある夜、一晩中激しい風雨が吹き荒れ、
蔦の葉はとうとう最後の一枚になってしまいました。

その次の夜にも激しい風雨でしたが、
翌朝には葉がとどまっていたのです。

その葉こそが、老画家がいつか描いてみせると言い続けてきた傑作でした。

彼は嵐の中、煉瓦の壁に絵筆で精緻に葉を描いたのです。

それを見た、ジョンジーは自分の思いを改め、
生きる気力を取り戻します。

ただ一人に想いを届けるとは

こういうことだと思います。