「青いヘリクツ」
「青いヘリクツ」
ドイツから来た青年。
たった5日間だけだったけど、
姉の家族や、母、そして妹の息子にとっては
いろいろな想いを遺した日々であったと思う。
一方で、妹の、14歳の少女だけは、
最後まで会いにいこうとはしなかった。
塾が忙しく、疲れていたのもあったとは思うが、
わたしが誘っても、母が誘っても
「そんな野次馬ではないし、
一緒にはしゃぐキャラではないから・・・」
そう言っていた。
大人が聞けば、それはヘリクツだ。
でも、彼女にしてみれば、それは精一杯の言い訳なのかもしれない。
恥ずかしさや、照れくささ、反発心や、ちょっとした自身の無さ
14歳というのは、多感な時期なのだろう。
その「青いヘリクツ」を愛おしくも感じた。
わたしたちも、時々において、「ヘリクツ」を言う。
感情に任せた言動のあとには、自分の言動を正当化させる理由が欲しくなる。
正当化させる理由が見つからないと、
それは単なる「わがまま」になってしまう。
自分はもう大人なんだからわがままモノではない!
わがままばかり言っていると、周りに迷惑をかけてしまう!
もちろん社会で生きていくには必要です
それでも、
いくつになっても心の中にある素直な感情。
そして、ついつい言ってしまう「青いヘリクツ」
なかなか言葉に出来ない本当の気持ち。
そんな自分自身を愛おしく思う事が出来れば、
きっと明日はより好い1日になる。
最近は、そう思えてならない。