人のココロは、時として自分をも裏切る。
「自分を信じよう。」
言うのは簡単だが、行うのは難しい。
自分への裏切りは、
自分を信じることに価値をおいている人にしてみれば、
許しがたい行為なのだろう。
わたしは高校生のときに、
こころは、時として自分を裏切るのだ、
そういうものなのだ。
ということを、
夏目漱石の「こころ」から学んだ。
むしろ、人は誰でも人を裏切る。
そして、心がそれをさせるのは、
絶対的な価値あるものを守るためにする防衛策なのだと思った。
そして、それを許せる人間は、
他の人の価値を認めていることになるからだ。
他の人から裏切られても許せるのだと思った。
自分も大切なものを守るためには、
誰かを裏切ることもあるだろう。
もちろん、後味は良くない
恨まれたりもするだろう。
でも、それでも守りたいモノが見つかったら、
人は誰よりも強くなれると思った。