ずっとわたしは、強くなりたかった

幼い頃から病気ばっかりしていた。

だから、わたしは自分を弱い子だと思っていた。

もっと強くならないと、欲しいものは手に入らない。

もっと強くならないと、自分は認めてもらえない、

どこかでそう思っていたのかもしれない。

ただ、わたしの弱さは自分が弱いと思っていたことではない。

自分が弱いと思ったことを受け入れることが出来なかったことだった。

「依存症」

弱い人間は、つい何かに頼ってしまう。

そして、強い薬ほど効果が出る。

わたしはずっと「彼」に依存していた。

彼への想いにより発生する熱に依存していたのだ。

強くなりたかったわたしは、

彼のことになると、誰よりも強かった。

彼以外のことでは強くなれないとも思った。

だから、彼の存在がわたしにはどうしても必要だった。

既に話を聞いてくれる友達は誰もいなかった。

家族と一緒にいるのも苦しくて、一人で住んでいた。

鳴るのか鳴らないのか分からない携帯電話を握り締めて眠った。

大丈夫、彼さえいれば生きていける。

そう思わせるほどまでに、本当のわたしは弱かったのだ。