ただ、それだけのこと

わたしたちは、いつも自分の居場所を求めている。

また、自分のポジションについても考える。

職場においては肩書きがそうなのかもしれない。

また人間関係においても、

恋人、親友、仲間

自分の立位置を確認せずにはいられない。

でも、肩書きやポジションには

何の保障もない。

それと同時に、何の制約もない。

ただの単語、

居場所を定めた語彙に過ぎない。

10年前、遠距離恋愛をしていたとき、

わたしたちの関係を

陰でいろいろ言われていた。

貢いでいるよ。

カモにされているよ。

それは平気だった。

でも、

何かあるごとに、

わたしたち、恋人だよね?

何度も何度も心の中で彼に問いかけた。

彼との関係性にわたし自身が囚われていたのだ。

彼は、時間しか持っていなかった。

仲間と過ごす時間、

営業に回る時間、

そして、一人で休む時間、

それを割いて、わたしを受け入れてくれた。

そして、わたしたちはただお互いのためだけに、

その時間を使った。

あのころ、彼がわたしのことをどう想っていたか、

それは分からない。

ただ、あのころ、わたしにとって彼が全てだった。

ただ、それだけのことだ。

そして、あの時代を過ごしてきたからこそ、

今、わたしはこのブログを書いている。

ただ、それだけのことである。