声のないおしゃべり

最近我が家は、

高校生の姪っ子の勉強部屋となっている。

塾に通うように、

毎晩決まった時間に現れる。

閑散としているし、

生まれ育った家だから、

勉強が捗るらしい。

そして、

その手にはいつもスマホが握られている。

中学卒業した次の日、

ママと契約にいったそうだ。

高校生になったら、と言われ、

ずっと我慢をしていたらしい。

時代は変わった。

私たちの時は、腕時計だった。

新しい時計を腕にはめたとき、

ほんの少し大人になった気がした。

そういえば、

ローカル線の風景も変わった。

おしゃべりしている学生が少なくなった。

静かだと思ったら、

みんなスマホを見ている。

時々、

見せ合って、笑っている。

これが彼女たちの文化だと思う。

アプリを使っておしゃべりしたり、

それぞれの興味のある何かを見ていたり、

女の子がおしゃべりなのは昔から変わらない。

今は昔ほど声を使わなくなっただけ、

彼女たちは、

声のないおしゃべりを楽しんでいるのだと思った。