未来を手放さないで!
「学校に行きたくないんじゃない!行けないんだよ。
本当はみんなと仲良く遊びたい!でも、遊べないんだ。
言いたくなかったわけじゃない、言えないんだ!
泣きたいのを堪えているわけじゃない、泣けないんだ!」
心を絞るようなその叫び声、
それは誰かの言葉だったのか、
それとも自分の心の叫びだったのか、
それはもう覚えていない。わからない。
でも、それはわたしの心にずっと焼き付いている言葉だ。
9月1日は、
自殺する子が一番多いという。
また辛い日々が始まるからだ。
でも、8月31日ではなく、
9月1日ということが、
彼らの本心を語っているとも思う。
わたしも不登校児だったことがある。
2ヶ月近く、家に引きこもっていた。
学校には行きたくないと親にいった。
絶対にいかない、と心に決めた。
そして、最終的に、親は容認してくれた。
そこまで言うのなら、お前の好きにしろ!
そう言われた。
でも、あのとき、
わたしは、「学校生活」をあきらめたのだ。
友達と過ごす時間、楽しく遊ぶ時間、
それはどんなに求められても決して手に入らないもの、
わたしなんかが、求めてはいけないもの。
鈍臭くて、走るのが遅くて、ちょっと大人びている変わり者のわたしは、みんなと違うのだ、
と、全てを諦めてしったのだ。
もしかしたら、9月1日に投稿した生徒の中には、
今までとは違った教室と自分を夢見ている子もいるかもしれない。
今度こそは、みんなとうまく出来ると期待していた子もいるかもしれない。
でも、現実にそんなことはありえない。
だから、わたしは「そう言う場所なんだ」と、
思うことにした。
最初からそうわかっていれば、
期待することもない。
変わり者でいることに慣れてしまえばいい。
嫌な時間も有限だ。
そのときだけ我慢すればいい。
だから全てを諦める必要はない。
卒業証書はやっぱりほしい。
人並みに進学もしたい。
未来まで諦めたくはない!
だって、だって本当は、
「学校に行きたい!
みんなと仲良くしたい!
そして自分の思いをはっきり言いたい!
辛いことがあったら、大きな声で泣きたい!」
それが当たり前のことなんだから。
多くの人の助けを借りて、
わたしは未来を取り戻した。
そして、今こうして語ることができる。
未来を諦めないで!
自分から未来を手放さないで!
今悩んでいる、多くの子供達に、
このエールを送りたい。