祖母よ

幼き私の手を取り、

海に沈む夕焼けを見ていた、

幼き妹を背負って、

訪ねてくる私達を待っていた。

 

そして、

まだ幼きと一緒に、

私たちの新しい家族となった。

学校へ向かうわたし達を見送り、

帰りを待っていてくれる、

熱を出して寝込んでいた私に、

一晩付き添っていてくれる、

祖母よ、

あなたは母のような人でした。

 

時は過ぎ、

歩けなくなってからも、

あなたの静かな笑顔は変わることなく、

あなたは病室のベッドの上に座って、

時々会いにくる私を待っていてくれた。

そして、帰って行く私に

「元気でおられ!」

そう声をかける、

祖母よ、

あなたは何という人なのだろう。

 

そして、最期に見たあなたは、

花模様の新しい寝具を嬉しそうに身にまとい、

少女のように笑っていた。

 

あなたの一生とその想いを、

私達は察ることはできません。

でも、今でも遠い空の上から、

静かな笑顔で、私達を見守っていてくれている、

それだけは信じることができるのです。

 

祖母よ、

あなたは、幼き日に見た、

あの海のような人でした。