まっとうな生き方

まっとうとは、「全う」、

もう一つは「真っ当」と書く。

意味はだいたい、同じこと。

最後まで、やり遂げること、いい加減なところがない、

ことを言う。

でも、あまりこの言葉が好きではなかった。

まっとうは、「まとも」ともとれる。

何がまともで何がまともでないなんて、

何で判断するのか。

また、やり遂げた!なんて胸を張って言える人なんて、

どのれくらいいるだろう。

そう思っていた。

でも、ある日、

「あの人はまっとうな人だ。」

そう思える人がいた。

その人はどちらかといえば、目立たない人だった。

人と交流するよりも、読書を愛し、

自分の意見を言うよりも、人の意見に耳を傾け、

いつか報われると信じて、努力をし続ける人だった。

誰よりも正直で、誰よりも誠実。

誰よりも素直で、誰よりも勤勉。

真っ直ぐに、お日様に顔を向けて、

地に、しっかりと足をつけて歩いている。

普通とか、常識とか、そういうことではない。

流行に流されず、長いものに巻かれることもなく、

日の当たる道を歩いていこうとする、

彼のような人を

「真っ当な人」と言うのだろう、と思った。

彼を知ったとき、「まっとう」の持つ、

本当の意味がわかった気がした。

わたしもわたし自身に対しても、

「まっとうでありたい」

そう思った。