終わりのない禅問答「人は業には勝てないけど」
今回書いた、「ときのまにまに」のテーマは、
人の持つ「業」。
理性では分かっているけど、
言ってしまったこと、やってしまうこと、
それらを動かす「想」に焦点を置いている。
人は完璧ではないから、「業」に負けるのは仕方ない。
でも、より好くあろうとする努力をしている人たちは大勢いる。
わたしも、その一人でありたいと思っている。
例えば、言葉遣い。
例えば、心持ち。
例えば、人付き合い。
お互い、気持ちよく過ごせればいいと思う。
もちろん、わたしも完璧ではない。
だから、イライラするし、怒りもする。
文句も雑言も出てくる。
でも、なるべくなら言いたくはない。
言っても自分の気持ちが好くなることはない。
でも、だからこそ、言葉には気をつけて、
自分も周りも気をつけないようにして、
気持ちよく過ごそうと思っている。
人は「業」には負ける。
何故なら、その中に「想」があるからだ。
でも、「想」のない「業」って何だろう。
自分の弱さを隠すために、誰かを傷付けたり、
自分のイライラを解消するために、暴言を吐いたり、
自分のモヤモヤを打ち消したくて、関係ないのに口を挟んだり。
それこそが「業」なのだろうか。
終わりのない、禅問答だ。