雑感・自分のことを書くって、自分を晒すってのは、ちょっと違うんです。

「ときのまにまに」を出したとき、応援と一緒に、

「自分のことを書けるって、すごいね」とか、

「自分のこと、ここまで晒すなんて、作家って大変だね」

という声もよく聞きました。

まあ、まあ確かに自分の思想や見聞を晒すっていうことではあるけれど、

自分のことを晒すっていうのとは、ちょっと違うんですね。

敢えて喩えるなら、画家が描く自画像に近いかもしれません。

自分姿を、客観的に眺めて描くように、

自分の思想や見聞を客観的に眺めて文字にする、

これが作家だと思うのです。

人物画と同様、

エピソードに出てくる登場人物には、必ずモデルがいます。

それが自分であるか、誰か他の人であるかの違いです。

ただ、その人の立場や気持ちを、

わたし自身の言葉で表現する。

そこに凄まじいエネルギーを使いますね。

やはり自分のことを書く方がラク。

そんなことを考えながら、次の構想を練っています。