モノ書きの想い

モノ書きの想い

昨年末から、2冊の本を出版した。

わたしの書いている本は、
本屋には並ばない本だ。
内容も、些細なことを綴ったエッセイ集。
凌ぎを削る出版業界には、
目にも止まらないだろう。

実際、本の印税は僅か10%。
無名のモノ書きは、書けば書くほど、
赤字が増えていく。
でも、自己満足と言われてもいい、
本を書き続けずにはいられない、
何故なら、読後の感想が嬉しいからだ。

感想は評価ではない。
「面白かった」「笑えた」「泣けた」
それらが感想だ。
「すごいね。」「よく書いたね」「頑張ったね」
が、評価だ。

モノ書きが聞きたいのは感想だ。
そして、感想は、著者とは離れたところで生まれる。

わたしが伝えたいのは、書いている内容ではない。
読後に心の中に生まれる、それぞれの想いである。

もちろん評価されれば嬉しい。
それに野望もある。
でもそれはベストセラーを書くことではない。
秀作、逸作、名著を遺すことだ。
それも、わたしの想いとは遠く離れた場所や時代でのことだろう。

わたしの書く言葉をとおして、
自分に中にある、何かを思い出してくれれば嬉しい。
わたしの書く言葉をとおして、
自分の中にある、何かに気付いてくれれば嬉しい。
わたしの言葉をとおして、
自分の中にある、何か大切なものを想ってくれれば嬉しい。

それがわたしがモノを書く想いである。