夏と秋の狭間で
最近の熱さは本当に厳しい。
骨身にしみるとは、こういうことを言うのだと思う。
ニュースでは「危険な熱さ」と表現され、
熱中症患者は、新型ウイルス感染症を上回っている。
でも、ときおり、秋の気配も感じる。
太陽の沈む時間が早くなったり、
夜には虫の声が聞こえたり、
そういえばニュースに出ていた少年が、
「早く秋になってほしいです。」
そう答えていた。
秋は多分、すぐそこまで来ているのだ。
でも夏の終わりを感じると、なんだか寂しくなるのはどうしてだろう。
夏は子どものころ、わたしにとっては特別な季節だった。
誕生日もあった、夏休みもあった。
そして何より、真夏の太陽がわたしにパワーをくれた。
今もそれは変わらない。
夏を懐かしく思う季節はそのうち巡ってくる。
時は、感じた瞬間に早く流れるのかもしれない。