だからって、「書くこと」以外、私に何があるのだろう。
何かモノを書いているとき、
どうしようもなく、自信をなくすときがある。
自分の思慮の浅さにガックリしたり、
語彙の乏しさに情けなくなったり、
想像力のなさに泣けてきたり、
構成力の弱さに頭を抱えたり、
文章センスの悪さに、自分ながら笑ってしまったり、
表現や描写の甘さに、自己嫌悪に陥ってしまう。
書いても書いても、なかなか納得できず、
でも、やっぱり書かずにはいられない。
だって、「書くこと」以外、私に何があるのだろう。
小学生の時に、書いた作文。
「わたしの夢は小説家になることです。」
大好きだった書店や図書館、
その棚に自分の名前があるなんて、なんてステキなことだろう。
そう書いていた、幼い頃の自分。
その頃から、私は何一つ変わっていないのだから。
それなのに「書くこと」以外、私に何があるというのだろう。
だから、どんなに自信を失っても、
自己嫌悪に陥っても、納得できるものが書けなくても、
私は書き続けるしかない。
それが、私は私であるという確かな自信なのだから。