「私が文章の力を知ったのは、小学生のときだった。そして演劇部に入って、ストーリーについて学んだ。」
「私が文章の力を知ったのは、小学生のときだった。そして演劇部に入って、ストーリーについて学んだ。」
これは、明け方に見た夢の中で言った言葉だ。
シチュエーションははっきり覚えていないが、
熱く語ったことは覚えている。
小学生の作文の宿題で、将来の夢について書いたことがある。
母に見せようとしたら、
「字が汚い」と読んでもくれなかった。
悔しくて、書いたものを前期消した。
それから一心不乱になって書いた。
それが学年代表に選ばれた。
その頃から、演劇に興味を持ち始めた。
演劇部に入る人たちは当たり前のように
役者を目指していたが、
私は演じることよりも、音響や照明が気になった。
短大のとき、近くの大学の演劇サークルに入った。
私にとってはかなり過酷な役者経験もしたが、
舞台、役者、大道具が一体となって作る楽しさを知った。
地元演劇サークルにも何年か所属したが、
そのときには、私が興味あるのは演じることではなく、
創ること、魅せること、そして観客の心にどんな余韻を残すか、という演出の方と確信していた。
文章を書くとはこういうことは、
想いを吐き出し、それを「読み物」という形に仕上げること。
伝えたい想いをどういう言葉で伝えるのか、
溢れてくる想いをどういう言葉で表現するのか、
それが「書く」ということではないだろうか。