空と気持ちは晴れが好い、灯りと笑顔は明るい方が好い。
これは言葉の話です。
晴れた空、
気持ちが晴れた、
晴天、
心が晴れ晴れする。
こういう言葉を聞けば、
心地よさを誰でも感じることが出来るでしょう。
また、
この部屋、もっと明るくして、
とか、ここは暗いから電気をつけよう、
電灯を取り替えたら明るくなった、
こういった状況は、誰もが経験しています。
また、明るい笑顔は楽しい気持ちにさせてくれますが、
暗い笑顔を見ると、不安や哀しみを感じます。
言葉は、わたしたちに状況を伝え、そして共感を呼ぶ役割を持っています。
以前、SNS上で「顔晴れ!」という言葉をよく目にしました。
「頑張れ!」をポジティブ用語に変換したのだとは思います。
雰囲気は伝わりますが、わたしには違和感の方が大きかった。
何故なら、「ガンバレ」とか「がんばる」というのは、
エールを送ったり、自分を鼓舞する言葉です。
だから、顔が晴れる、というのはしっくりきませんでした。
言葉にするとしたら、
「顔を上げていきます。」とか「上(空や天」に顔を向けて生きていきます。」とか、
「堂々と胸を張って行け!」とか「笑顔を絶やすな!」とか、
わたしだったら、こう表現します。
言葉から受け取るイメージは様々です。
世代や場所によって通じ合える言葉もあるでしょう。
それが価値観を共有している枠になるのかもしれません。
でも、言葉は、世代や場所、時間さえも超えていきます。
だからこそ、どんな人にも同じように伝わる言葉として、
「標準語」を忘れないでいてほしい、
心からそう思うのです。
書き方トレーニング教室では、標準語の使い方も考えていきます。
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