わたしが未だにクルマに乗れない理由って

今朝、バス停を待っていたときのこと。

目の前で接触事故を目撃。

路地から出てきた車との出会い頭の事故。

ボゴッとイヤな音を立てて二台の車は止まった。

降りてきたのは若いOLと、若い男性。

女性の方に非があるようで、しきりに謝っていた。
それからお互いの車の損傷を確かめながら、それぞれに連絡していた。

そのうちにバスが到着。
わたしはそのバスに乗り込んだ。

シートに座っていて気づいた。

足がずっと震えていた。
少し吐き気がした。

わたしも何度か事故をしている。

接触したときの音が、そのときの感情を一気に呼び覚ましたのだろう。

わたしはすぐさま、ヘッドホンを付けた。
そしてピアノ曲を聴き始めた。

子どものころから聴き慣れている音は心を落ち着かせてくれる。

耳の底に残っているボゴッというイヤな音は、どんどん小さくなっていった。

バスから電車を乗り継いで、
仕事場に着いたときには、
あの感覚はほとんど残っていなかった。

少し早めに会場に入り、
朝食にと持ってきた豆乳と
クロワッサンを食べる。

バターの甘い香りが、
さらに心を落ち着かせてくれた。

でも、耳の奥に残っている
あの音と感覚。
忘れてしまうには、まだまだ時間がかかりそう。

とりあえず今日はずっと音楽を聴いていよう。