人は生まれながらにして、善である。

心理学を学び始めて1年近く、
最近つくづく思うこと。

心理学を学ぶ上で必要な信念。
それは絶対の性善説。

それを信じないと、
人の心という理論が、根底から覆されてしまう。

幸いにもわたしの人生観の中に性善説が備わっている。

逆にこの世知辛い世の中で、
わたしのやること、なすこと、言う人を見聞きした人は、

お人好し、馬鹿正直、世間知らずと陰で言われているだろう。

もちろん、わたしだって手痛い目には何度もあっている。

なんで、そんな言葉を信じたのだろうと思う出来事も、

多々あった。

そのたびに、泣いて、傷ついて、もう誰も信じないと思った。

それでも、やはりその人の真心、誠意を心のどこかで信じてきた。

だって、人を騙すって、よほどの事情があったのだろうから。

人を欺いて、心痛まないなんていないはずだから。

自分では気が付いていなくても、

心の一部は、きっと悲鳴をあげているはずだから。

自分の心から血を流してまで、誰かを傷つけるなんて、

よほどの事情があると思うから。

でも、そのよほどの事情がある人の前では、

正義や誠意なんて通用しないだろう。

自分の良心を捨ててしまえば、

傷ついている自分の心を見捨ててしまえば、

どこまでも残虐に、非道になれる気がする。

だから、

ひとは、生まれながらにして善である。

そのことが、時々怖くなる。