3作目「深縹」6月1日に出版です。

ようやく、3冊目の発売日が決まりました。

今回もオンデマンド出版、
2022年6月1日、デザインエッグ社から出版されます。

タイトルは「深縹」(こきはなだ・ふかはなだ)です。

最も濃い藍色、今でいう群青色です。

そして今回は、オムニバス風ストーリー仕立て。

町の片隅にある、レトロチックな純喫茶「深縹」

この名前に惹き寄せられるように、この店を訪れた人たち。

そして深い海の底の色を持つこの店に、さまざまな想いを沈めていく人たちの

ショートストーリー集です。

設定やストーリーは、ある程度決めて書いていたのですが、

モノ書きが一番悩むのは、はじめにと、終わりにではないでしょうか。

少なくともわたしはそうです。

本編はある程度、行動や言葉を登場人物たちに任せておくのですが、
「はじめに」と、「おわりに」はそうはいきません。

本編よりも、読者の印象に残るページだと考えています。

前作も、前々作もかなり書き悩みました。

本編目線で書いているのか、

著者として書いているのか、わからなくなったこともあります。

 

当初はもっと早く出版する予定でした。

でも、パンデミックのため、

社会も、モノの見方も変わり、

書きたいことも、全く変わりました。

前作が「紅蓮」という色名を付けたので、

今回も色名にしたいというイメージはありました。

また前作が、自分を突き動かした情熱をテーマに書きましたが、
今回は、心のもっと奥深い部分にある想いの色について書きたいと思いました。

文章を書くということは、自分の内面にある思いを掘り起こし、言葉にするという作業です。

そして掘り出される思いは必ずしも好いものばかりではありません。

自分自身、その思いと向き合い、敢えて言葉にして投げかける、
投げかけた思いは自分自身に、一番に還ってくるのです。

満身創痍の作業です。

でも、そのときに問いかけるのは

「これは誰のために書いているのだろう。」

そして、

「何故、書いているのだろう」

そして答えは、

わたしが本を出したかったから書いたのだ。

だから、わたしはわたしの書きたいことをそのまま書けばいい。

だとしたら、「はじめに」も「さいごに」も

自分の書きたいことを書けばいい。

そう何度も何度も自分に言い聞かせています。

思えば、

1冊目の「ときのまにまに」は勢いで書いて、

2冊目の「紅蓮色の情熱」は、調子にのって書いて、

そして今回の「深縹」は悩みながら書きました。

また今回は、取材に応じていただいた方、モデルを引き受けていただいた方、

アイデアをくださった方など、多くの方々の力添えで、書き終えることができました。

感謝しかありません。

この本には、たくさんの方の想いが込められています。

是非、手に取っていただきたいと思います。